スパイ映画といえば、「ミッション・イン・ポッシブル」や「007」、「ボーン」「キングスマン」シリーズなど、続編が数作に渡って製作されることも少なくない、人気の映画ジャンルです。
その見どころは多岐に渡りますが、やはり一番の魅力はアクションシーンの迫力と、謎解きの要素にあるのではないでしょうか。
スパイ映画と言えばアクションシーンは付き物です。また、一見ごく普通スーツを着たサラリーマンかと思えば、その下には様々な仕掛けを施したスパイ専用グッズを身に付けていて、潜入先でスリルたっぷりの応酬を繰り広げるようなシーンは観ているこちらもハラハラします。
幾重にも施された防犯センサーを巧みに避け、目当ての物を手にした瞬間、警報装置が作動!なんてことになれば、視線は釘付けですし、心拍数も一気に跳ね上がります。
そして、困難の末にスパイが華麗に機密情報を持ち去ったり、目的を達成するときには爽快な気分になりますよね。
手に入れた情報を読み解けば、その先にはまた新たな謎や敵が待ち構えている…、というのもお決まりのパターンではありますが、観客を非常に上手く作品へと引き込む鍵のような要素もスパイ映画の魅力のひとつです。
昨今、謎解きを主体とした体験型のアトラクションも全国各地で行われていますが、それらはあくまでゲームですから、命の危険が伴うことは決してありません。
しかし、映画の中の彼らは違います。切る線を一本間違えれば爆弾が爆発。はたまた、逃げ遅れれば敵に捕まり一巻の終わり…なんていう結末も存在する世界で死線を掻い潜る姿は、やはり観ているものを圧倒する力を持っています。
また、ラストに近づくにつれ明らかになる黒幕の正体が、意外な人物や身近なキャラクターだった、という展開もありがちですが驚きますよね。こういった展開を全て想像しきれてしまうような作品は、まずないでしょう。
もしあるとすれば、それは意外性がなく、少々味気ないラストにかんじるでしょう。登場人物と一緒に、黒幕と対し勝利するまでがスパイ映画の見どころとも言えます。
映画の中で、常に死と隣り合わせのようなスパイたちですが、もしかしたら、今あなたの隣に座っている人が、どこかの国の諜報員…!そんな可能性も、スパイ映画を見ると想像してしまいますよね。
フィクションだと頭では分かっていても、一般人は決して覗くことの出来ない世界。それがスパイ映画の世界観だとも言えます。
そんな、知りたくても知ることのできない、世界の裏側を垣間見る瞬間を想像して楽しむことも、スパイ映画の魅力です。